ドラマ「おやじの背中」第4話のネタバレあらすじ結末まとめ
ドラマ「おやじの背中」第4話「母の秘密」
ドラマ「おやじの背中」第4話の主な出演者、登場人物
麻倉賢三（渡瀬恒彦）
麻倉慎介（中村勘九郎）
麻倉加奈子（ともさかりえ）
麻倉幸恵（神野三鈴）
ドラマ「おやじの背中」第4話のネタバレ、あらすじ
【起】ドラマ「おやじの背中」第4話のあらすじ1
麻倉賢三は、妻・幸恵の死をきっかけに東京の会社を辞め、四国に移り住んだ。そして介護器具のレンタル業を立ち上げ勤しんでいた。
息子の慎介は監査法人を退職し、無農薬野菜を販売していた。
父・賢三は昔、学生運動に参加しておりその後も社会情勢の変革ばかりを注視し、家庭を蔑ろにしていた。
慎介はそんな父に反発するかのように自分の家族に全ての情熱を注いでいた。
賢三は妻の幸恵とも距離ができてしまい、幸恵が亡くなるまでその距離が縮むことはなかった。
それを機に賢三は四国に住み事業を始めたのだった。
慎介はそれ以来、父・賢三とは会うことはなく、父子のわだかまりも解けることはなかった。
【承】ドラマ「おやじの背中」第4話のあらすじ2
そんなある日、慎介は妻の加奈子から、
「お父さんから秩父札所参り行こうと誘われた」
と告げられた。
なぜ今更、疎遠だった父が誘ってきたのか困惑しながらも妻に説得され行くことになった。
慎介は気が乗らないまま秩父33ヶ所を父と巡っていた。
そんな中、慎介は父に、
「どうせ行くなら四国八十八ヶ所にすればよかったのに」
と言うと父は、
「行ったよ。三ヶ月歩きっぱなしだった」
と答え、慎介はさらに困惑した。
延々と昔話をする父に慎介は苛立ち、
「何のために俺を連れてきたんだ！？昔話をしたくて俺をここに連れてきたわけ！？」
といきり立った。
父はそれから話を全くしなくなってしまった。
【転】ドラマ「おやじの背中」第4話のあらすじ3
慎介は電話で妻の加奈子と話し、父の変わった様子を伝えた。すると加奈子は、
「お父さん、どこか悪いってことない？命が限りあると思って何かを取り戻そうとしているんじゃない？」
と言ってきた。
それから慎介は父の体調が気になり、気を使って話をするようになった。
そして慎介は、なぜ四国八十八ヶ所を巡ったのかと父に聞いた。
父は、四国にいるから歩きたいと思っただけとそっけなく答えた。
再び会話をし始めた父子。だが慎介は鬱憤が収まらず、
「罪滅ぼしで連れてきたのか？あんたのしてきたことは一体なんだったのか！社会の変革以前にそばにいる家族も幸せにできなかったじゃないか！」
という質問した。それにたいし父は、
「俺はそんなセンチメンタルな人間じゃない」
と怒りをあらわにして慎介を突き飛ばした。そして、
「俺は母さんと息子のために戦ってきた。そして大きなものと戦ってきた。自分だけ良ければそれでいいのか、今の若いものは家庭を守ればいいのか！？」
と詰め寄り、二人はもみ合いになった。慎介は泣きながら
「いったい家族ってなんなんだよ！」
と叫んでいた。
「私はお父さんの料理を作るのが嫌だったわけではない。議論に加わりたかったわけでもない。ただあなたと熱く生きていたかった」
父・賢三は、妻・幸恵のお見舞いに行ったときにそう言われたことを打ち明けた。
慎介はそれを聞いてふと過去のことがよぎった。慎介が監査法人を辞めると加奈子に伝えたとき、彼女は泣いた。それは悲しさからではなく嬉し涙であった。
「これでやっと慎介と共に悩んで、共に生きていける。一緒に居られる時間が増えた」
と喜んだのだ。
慎介は知らず知らずのうちに、父・賢三と同じことを家族にしてしまっていたのだと理解した。
家族を顧みず、家のことだけやっていればいいという態度を妻に取っていたのかもしれないと慎介は内省した。
そして秩父33ヶ所最後の札所に着きお参りしているとき、父・賢三は大声で、
「死んでから話してもしょうがないよな！」
と叫んだ。
【結】ドラマ「おやじの背中」第4話のあらすじ4
車で送るという慎介の提案を断り、賢三は電車で帰ると言った。
駅で父の背中を見送る慎介。そしてふいに父を抱きしめてしまった。
電車が来て、父は一度振り返った。そして深い深いお辞儀を慎介にしたのであった。
妻・加奈子が車で迎えにきたその車の中で、慎介は考えた。父があのときどんな思いでお辞儀をしたのかはわからない。でもやっと父と自分、そして母と自分が一つになれたと感じたのであった。
「僕と父と母はやっと家族になれた」
そう思った慎介は車の中で憚ることなく涙を流した。
そんな慎介の手を加奈子はそっと握り、
「お父さんはお父さんの生き方があった。お母さんにはお母さんの生き方があった。私たちは私たちの生き方がある」
と呟くように言った。
その3年後、父・賢三は他界した。
ドラマ「おやじの背中」第5話 予告
警察官の娘。父は悪役を演じる役者。娘はお父さんを鬱陶しがる。父は娘に嫌われたくない。複雑な父娘の関係は一体どうなるのか。
