ドラマ「おやじの背中」第10話(最終回)のネタバレあらすじ結末まとめ
ドラマ「おやじの背中」第10話(最終回)「北別府さん、どうぞ」
売れない役者の父が、息子に残す一世一代の大芝居する。
ドラマ「おやじの背中」第10話(最終回)のネタバレあらすじ結末
*2014/09/14放送
【起】ドラマ「おやじの背中」第10話のあらすじ1
役者をしている北別府 (小林隆)は、病院でがん治療を受けていた。主治医 (小日向文世)から病状は改善していないと告げられ、手術はしないでこのまま治療は継続しながら様子を見ましょうと言われる。
ドラマの出演も減りまともな仕事ができていない北別府は8歳になる息子・寅雄 (須田琉雅)には自分が役者だとは告げていなかった。
診察が終えた北別府は病院で、学校の担任である吉野先生(瀬戸カトリーヌ)に連れられた寅雄とばったり会う。寅雄は体育の授業で怪我をしてしまい病院に受診しに来ていたのだった。
こんなところで何をしていると聞く寅雄に北別府はここで医者をやっていると嘘をついてしまう。
寅雄と会う少し前に、以前お世話になったドラマ撮影スタッフの上田 (秋元才加) と偶然会い、病院でロケをしていたと聞く。上田が立ち去ったあと、ロケで使った医者の白衣を落としていったしまったのだ。その白衣を拝借し、北別府は寅雄に自分は医者だと演じ始めたのだった。
病院を見学したいと言う寅雄を連れて北別府は病院を歩きまわった。破水したという妊婦に手を貸したり、カンファレンスで大演説を行って見せたりして、寅雄はかっこよかったと嬉しそうに言い、北別府も嬉しさを隠しきれずにいた。
カンファレンスが終わり病院を歩いている時、寅雄を迎えに来た元妻(吉田羊)が病院に寅雄を迎えにきており、北別府は慌てて息子を連れて、自分の部屋だと言って自分の主治医の診察室へ駆け込んだ。
そこで写真を撮ったりしていた時、主治医のテーブルの上にあった自分の診察記録のファイルがありその中に「予後一年程度…。」と書いてあったのを見てしまった。
【承】ドラマ「おやじの背中」第10話のあらすじ2
寅雄に将来何になりたいと聞くと、お父さんと同じ仕事をしたいと答える。
「俺は待つことが仕事。役が来ないとずっと待っている。そして昔の仲間が自分を追い越してテレビや映画にどんどん出る。焦るし不安になる。役者の仕事がこない理由はわかっているけどただ認めたくない…、そんな悩みを持つ役者の泌尿器を診る医者をできるか?」
と聞き、できるよという寅雄を泣きながら抱きしめる北別府だった。
主治医が部屋に戻ってきて慌てて部屋を飛び出し、飛び出した先で元妻と鉢合わせになった。
元妻に息子の前では医者ということにしてくれと懇願する。
元妻は、まだ売れない役者ということを寅雄に伝えてないことを知り呆れ果てる。
北別府の病状を心配する元妻は、今後は寅雄の面倒を見ると言うが、北別府は
「勝手に押し付けといて今更冗談じゃない。寅雄は俺が育てる!」
と憤慨した。
【転】ドラマ「おやじの背中」第10話のあらすじ3
北別府の話に合わせることにした元妻。そこに主治医が現れ、北別府に記者でもないのに白衣を着るのは止めなさいと言う。北別府は慌てて部屋へ主治医を押し込んだ。
その様子を見ていた寅雄は母親にお父さんは医者じゃないのと聞くが、お父さんが言っていることを信じないのかと聞く母親に寅雄は信じると返した。
主治医に必死に懇願する北別府。一生子供を騙し続けるのかと聞く主治医に対し
「遠い将来に寅雄が本当のことを知ることは構わない。しかし生きている今だけは尊敬できるかっこいい父親でいさせてください」
と頼み込んだ。
寅雄と元妻を部屋に呼びこむ北別府。すると北別府は主治医に対し白衣を来てお医者さんごっこするのは止めなさいと言い、診察を始める。癌であるから手術が必要だと告げ元妻や看護師たちの協力を得て、患者に扮した主治医を手術室に運ぶのだった。
【結】ドラマ「おやじの背中」第10話のあらすじ4
月日が流れ、ドラマの撮影が行われていた。大勢のスタッフと俳優の中、スタッフが北別府を呼びに行った。
その部屋の中には役者をしている北別府の息子が自分の出番を今かと待っていた。
スタッフが呼びに来ると、写真の中の白衣を着た父親の北別府との写真に行ってきますと言い控室を出て行った。
スタジオには「北別府さん、どうぞ」という声が響き渡った。